「家庭教師のトライ」が運営するトライイット(Try IT)は、無料で誰でも利用できる中学生・高校生(高卒生)対象の映像授業です。
他の映像授業と一番違うところは、授業だけなら完全無料で全ての授業を受けることができるという点。
アオイゼミなどと似ていますが、トライイットの場合は本当に完全無料です。
追加料金が一切かかりません。
今回は私も実際にトライイットを受講してみたので、トライイットの
- 授業の質や評判
- 授業を担当する講師陣
- 受験に対応できるか
について徹底レビューしていきます!
Contents
トライイット(Try IT)はなぜ無料なのか?
トライイットは授業を受けるだけなら完全無料です。
それは、トライイットが質問を有料にしてそこで利益を得ているからです。
授業を聞いてわからないことがあれば、1回につき500円で「トライさんの添削サービス」を利用できます。

やり方は簡単。質問したいときに、スマートホンやタブレットをシェイクするだけ。
料金を払えば、トライの家庭教師が直接質問を添削指導(原則24時間以内)してくれますよ。
※添削までの時間が24時間を超えてしまった場合は無料になります
裏を返せば、質問しなければ完全無料で受け放題ということですね。
トライイット(Try IT)は添削質問サービスで利益を出しているため授業は無料!
トライイットの授業の特徴は?
トライイットは中学1年生の内容から、高校3年生のまでのほぼ全ての主要単元と科目を取り揃えています。
収録映像数は、1本15分で約4000本。
この記事の執筆現在(2019年4月)、扱っていないのは中学生の国語・高校現代文・高校地学のみ。
少なくとも英語と数学はトライイットの授業を全て受けることで、高校受験と大学受験に出題される一通りの内容に触れることができます。
実際の授業例↓

授業内容は単元の導入が中心で、初学者でも授業を受けることでスムーズに単元を理解することができます。
テキストはPDF形式でダウンロード可能。
そのまま見るか印刷するかを選ぶことが可能です。
- 授業時間は1単元15分
- 授業内容は単元の導入が中心
- 国語(現代文)と高校地学は取り扱いなし
- テキストはダウンロードして印刷する
トライイットの講師陣は?
トライイットの講師陣は、予備校での教務経験がある講師や参考書を執筆している講師が中心です。
授業は総じてわかりやすく、普通に見ていてわからないということはないはずですね。
教え方や講師のキャラクターが特徴的なわけではないですが、オーソドックスでわかりやすい授業と言えます。
例えばスタディサプリや学研プライムゼミの講師のように、難関大輩出者多数の講師ばかりが在籍しているわけではないので、無難にわかりやすいと評価しておきます。

- ベテラン講師が中心なので授業はわかりやすい
- 講師の個性やキャラクターはあまり濃くない
- 難関大学に実績ある講師の在籍は少ない
【重要】トライイットは受験に対応できるか
結論からいうと、トライイットを(高校・大学)受験対策のメイン教材にするのはおすすめしません。
理由は簡単。
トライイットは導入中心で簡潔でわかりやすい反面、
- 1単元の動画時間が15分しかない
- 導入中心なので発展・応用問題にふれられない
- 問題の演習量が圧倒的に足りない
- 難関高校や難関大学で出題される問題に対応できない
といったデメリットがあります。
またテキストも冊子がないのでダウンロード印刷するしかないため、テキストをやりこむことも難しいですね。
【おすすめ】トライイットの効果的な使い方
トライイットは受験に対応できないからやる価値がないのかと言えば、そんなことはありません。
トライイットは自分の苦手単元を得意にするきっかけになります。
例えば、私が中学生でフレミングの法則があまりわからないとしますね。
無料会員画面では検索窓がありますので、ここに「フレミングの法則」と打ち込みます。

すると・・・
関連した動画がパッっと一覧で表示されます。

とても使いやすいですよね。
このようにトライイットは、学習する中で出てきたわからない単元を徹底的に潰すのにとても役立ちます。
授業の短さやレベルからメインの映像授業にはなりにくいですが、苦手克服には最適です。
トライイットの評価まとめ:メイン教材にはできないが、苦手克服に効果あり!
- 簡潔でわかりやすい授業
- 授業時間の短さと演習量不足により、メイン教材にはできない
- テキストはダウンロードのみで購入不可
- 無料会員の検索窓が使いやすいので動画を見つけやすい
トライイットだけで受験を乗り切ることはまず無理なので、メイン教材にはできません。
その代わり、完全無料で苦手分野の分かりやすい導入授業を受けることができます。
トライイットを使い込んで、自分の苦手をとことん潰していきましょう!
他にも映像授業は数多くあるので、自分にあったものを使ってライバルをごぼう抜きすべし。

