スタディサプリと東進衛星予備校。
どちらも日本を代表する映像授業を提供しているサービスですが、「ぶっちゃけどっちがいいのか」とふと疑問に思ったので考察してみました。
- スタディサプリ=新鋭
- 東進衛星予備校=古参
というイメージがあるかもしれません。
私は学生(高校)時代、東進が流行りだしたときに通っていた経験もあります。
同じ映像授業でも、金額・担当講師・サポート面・学習形態が全然違うのでそのあたりをはっきりさせていきますね。
Contents
スタディサプリと東進衛星予備校の違い!
①授業料
スタディサプリは月額1980円。
全ての講座を1000円で全て見ることができるという驚愕の価格です。
テキストは自ら印刷するのと、テキストを購入するので選べます。
テキスト代は1冊1200円、ただ本気で勉強するなら持っていた方が良いですよ。
1200円をケチっても仕方ないので、テキスト代込みで考えた方がベター。

12000円(映像視聴代)+テキスト代(20冊とする)=3〜4万円
が年間の支払額と考えてください。
テキストはやりたい科目によって変わりますが、フルでやるなら20冊くらいは必要です。
一方、東進衛星予備校はコマ(取得講座)ごとに価格が決まっています。
だいたいのコマ(取得講座)が、1コマ=7万円です。
何コマ取るかは、自分の意思と予備校側の営業バリバリの提案次第です。
高1〜高2であれば、約7コマ。
高3であれば10〜15コマほど勧められます。
さらに講習講座は1コマと別に課金されるので、
- 非受験学年=50万〜100万
- 受験学年=100万円以上
くらいで考えるのがベストです。
私の場合は、高校3年生の時に約100万円ほど支払いました。
当時は学生だったので、親に払ってもらいましたが今思えば超高額ですよね・・・。
- スタディサプリ=年間約3〜5万円
- 東進衛星予備校=年間約50万〜150万円
金額は圧倒的にスタディサプリの方が安いです。
②担当講師
担当講師は、スタディサプリ・東進衛星予備校ともに業界屈指のプロ講師を採用しています。
東進ならいうまでもなく、林修先生をはじめとして名だたるトップレベル講師が集っています。
例えば、多くの東進生が受講している今井宏先生。
大手予備校を渡り歩いてきた英語講師です。
わかりやすいと評判で、英語が苦手な東進生は彼の講座を必ず取るように勧められます。
一方、スタディサプリも負けず劣らず素晴らしい講師が揃っています。
こちらで紹介していますが、丸暗記を徹底排除したわかりやすい授業です。

結論から言うと、東進の方が名前が通っていて有名な講師が多いです。
ただ東進は講師をウリにし、企業戦略として講師をブランド化しているので実際に二つの動画を見て見比べてみてください。
現役で塾・予備校講師をしている私としては、どちらも文句のつけようのない素晴らしい授業だと思います。
少なくとも、「授業のせいで成績が伸びなかった」ということはどちらもまずないと思ってください。
- スタディサプリ=予備校のトップレベル講師
- 東進衛星予備校=スタディサプリよりも名のある講師が担当
どちらが良いかは受ける人によりますが、有名度合いで言えば東進の勝利ですね。
③サポート面
結論から言うと、スタディサプリと東進衛星予備校で最も違うのはサポート面です。
スタディサプリは通信教育、東進衛星予備校は予備校です。
- スタディサプリ=必要な講座を任意に受講する
- 東進衛星予備校=担当から勧められた講座をペースを決めて受講する
スタディサプリは、通信教育なので自分で必要な講座を受講します。
(もちろん、詳しい手引きはありますよ)
東進衛星予備校は、予備校なので担当者がつきます。
担当者は講師とは違って、勉強の管理をする人です。
だいたい学期ごとに面談をして、どの月にどの講座をこなして行くのかを決めたり、テストが返ってきたら面談があります。
私が受講していた教室は、かなりずさんなサポートでした。
私が忙しくてスケジュール通りにこなせていなくても何の声もかからなかったし、テスト結果が悪くても「はい、これテストね」と返されただけでした。
ネット上の掲示板でも情報を手に入れてみましたが、校舎・担当者ごとに大きな差がある様子。
運が良ければ、良い担当者に管理してもらえますが、適当な校舎に当たるとあまり期待しない方がいいですね。
- スタディサプリ=自分で計画して受講して行く
- 東進衛星予備校=担当者にしたがって受講して行く
スタディサプリと東進衛星予備校では、金額には歴然とした差があります。
東進は校舎を構えてスタッフを常駐させているので、この人件費や校舎運営費分だけ違うわけです。
サポート面では、さすがに東進衛星予備校に分があります。

④志望校対策
東進衛星予備校は志望校対策がウリで、有名大学ならだいたいの対策授業があります。
スタディサプリもこれに負けじと志望校対策講座を補強しているので、数では東進が多いですがあまり差はみられません。
東進では1つの志望校対策を増やせば1科目7万円かかってくるので、ぶっちゃけコスパは悪いですね。
まとめ:自己管理が全くできないなら東進、やる気があるならスタディサプリ
結論から出しておくと、お金が湯水のようにあるなら東進が良いです。
理由は簡単。
学習サポートが少なからずあるから。
(もちろん、校舎・担当次第ですが・・・)
自己管理が全くできずに勉強へのやる気がないなら、東進にした方がいいかもしれません。
授業レベルや到達学力に差はないと言っても良いです。
スタディサプリはリクルートが担っているのですが、さすがは大手リクルート。
業界を食いにきているレベルで仕上がったサービスになっています。
「月額980円でここまでできるか・・・」と言うのが現場で働く私の本音です。
ある程度のやる気さえあれば、スタディサプリであろうが東進であろうがつく学力は変わりません。
ただ私が高校生だった時に、もしスタディサプリがあれば、間違いなくこっちを選んでいたと思います。
金額が違いすぎるし、授業の質自体は変わらないし。

スタディサプリは2週間の無料体験もやっているので、まずは試してみると良いですね。