こんにちは、現役塾講師のはやてです。
塾に通ったら(通わせたら)一番期待するもの、それは成績の向上ですよね?
しかも今回の話題は個別指導塾。
個別指導塾は授業料だけで考えれば、集団指導(グループ指導)の約1.5倍〜2倍となっています。
個別塾に通い始めたけれど、
- 「成績が全く伸びない!上がらない!」
- 「むしろ成績が落ちている」
という声をよく聞きますが、それは塾業界では当たり前なんです!
私は約10年ほど塾講師をやっていますが、個別指導塾で爆発的に伸びた生徒なんか数えるくらいしか知りません。
むしろ、個別指導で伸びたということを聞くと、「へー珍しいねえ」と思うのが塾業界です。
少し厳しい話になるかもしれませんが、個別指導塾で成績が上がらない理由を赤裸々に書いていきます。
Contents
個別指導塾で成績が上がらない・伸びない理由
原因①:講師の9割が学生アルバイト講師
まず個別塾を私がオススメしない理由は、担当講師の9割以上が学生アルバイト講師という点です。
「え?そんなー!」と思うのも分かりますが、個別指導塾は18歳や19歳の成人していない初心者講師の巣窟です。
よく考えてみてください。
大学1年生〜4年生の4年間しかないので、最も歴の長い人に当たっても、講師歴3年ほどの先生しかいません。
基本的にそこまで続ける先生はいないので、1〜2年の経験者に当たれば運が良い方ですね。
稀に講師歴が2桁を超えてるプロ講師や正社員講師に当たることもありますが、極めて低い確率です。(教室に1〜2人程度)
先生側がよく出るポイントや教え方を分かっていないので、生徒が伸びるはずがありません。
よくあるのが、以下のようなプロ意識の欠乏した講師。
- 宿題を出さない講師
- 宿題をチェックしない講師
- 子供に甘すぎる講師
学生講師は子供の叱り方や説得方法を知らないことが多いので、子供の勉強を管理できないのです。
原因②:担当の先生が毎回・頻繁に変わる
個別指導塾は毎回担当の先生がコロコロ変わることがあります。
毎回でなくても、3回に1回は違う先生だったり、講習期間は全く関係ない先生に受け持ってもらうことがしばしば。
理由は、先生がアルバイトなので、サークルやプライベートと抜擢してしまい塾に来られないから他の先生を担当させるというもの。
先生が変われば当然ながら教え方も違いますし、その生徒の特徴や理解具合を分かっていません。
学習効果は軒並み下がってしまうと言えます。
原因③:解説してもらえる時間が実はかなり少ない
個別指導って言葉自体は響きが良いですが、実際は集団指導よりも教えてもらっている時間はかなり少ないです。
なぜか?
例えば、80分の授業時間としてください。
40分間片方の説明、40分間はもう一方の説明となるならちゃんと見てもらっている気がしますが、実際は
- もう片方の生徒が受験生で時間がかかる
- もう片方の生徒ができが悪くてそっちばかりに集中して教える
- もう片方の生徒が演習メインの授業の場合は、もう一方も演習授業にせざるを得ない
という複雑な状態が多いです。
もちろん、塾としては均等に見ないといけませんが、講師がプロ講師でないため片方の生徒の質問に引きずられて、もう片方を放置している可能性があります。
また、どの塾でも親に見せるための指導報告書のようなものが存在しますが、授業中に書かないと間に合わないので、講師は授業中に報告書を書きます。
当然その間は子供は放置されるしかないので、ちゃんと見てもらえません。
原因④:授業時間・回数が圧倒的に少ない
個別授業は授業料が高い割に、授業回数が少ないのが特徴です。
例えば親としては、週2回で30000円払っているのでかなり勉強していることを期待します。
一方で、集団指導だったら30000円払えば週3の1日2時間くらいは勉強しますが、個別指導だと週2の1日90分です。
こう考えると、同じ月謝でも集団指導の約半分しか勉強時間を確保できないわけです。
もちろん成績は学習量に比例して、向上していくもの。
学習時間が少なければそもそも伸びる確率は低くなるのもうなずけますよね。
個別指導は塾側のメリットが多すぎる
個別指導という学習形態は、塾側のベネフィット(利益)があまりにも大きすぎます。
- 正社員はアルバイト講師の管理・監督用に1人だけ
- 学生アルバイト講師を安く雇用し、担当させる
- 月謝はプロ講師が行う集団指導よりも高く設定する
- 個別に見てもらえているという謎の安心感を保護者は得てしまう
このように、顧客側(保護者・生徒)のメリットがほとんどありません。
保護者も本人も、高い月謝で個別に見てもらえるから安心してしまいますが実態はかなり闇が深いのです。
個別指導で成績が伸びない生徒の伸ばし方
個別指導で成績が伸びない場合は、即座に退塾することをお勧めします。
私も現場の講師(今は集団のみ)ですが、3ヶ月ほど受講して成績が伸びないのであれば、おそらくその塾では一切伸びないはずです。
電話や面談で説得されるはずですが、それを振り切って、
「成績が上がらなかったので、退塾を強く決意しています」
とキッパリ断りましょう。
思い切って集団指導を受けてみる
個別指導で伸びない場合は、集団指導の塾に変えれば大きく伸びる場合があります。
高校生の場合は、予備校に思い切って通うことを検討するべきです。
集団指導・予備校は競争社会で、ほうっておいても競争心が煽られて勉強する気が起きます。
- 「私は(うちの子供は)集団は合わない」
- 「どうせついていけないし・・・」
と最初から諦めず、環境を変えてしまいましょう。
実際に、私自身個別から集団に来た生徒を今まで何十人・何百人と大きく成績を伸ばして来ました。
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まとめ:個別指導で伸びていない場合は即座に退塾を検討すべし
個別指導で成績が上がっているならいいのですが、伸びていないならこの記事をきっかけに退塾をして、集団指導かスタディサプリに切り替えた方が良いです。
当記事は、(個別指導を批判する)やや偏った記事になってしまいましたが、長年現場で講師をして来た私の本音(怒り)に近いものがあふれ出たようです。
ここまで書いて来たことに、当然ながら誇張や嘘・偽りは一切ありません。
当記事がお役に立てれば幸いです。