塾講師

塾講師の転職先はどんな業種?転職時の年齢は?私が実際に見た転職例を紹介!

こんにちは、塾講師のはやてです。

私は塾講師(正社員・非常勤講師)として約10年くらい働いてきて、いろんな塾講師の転職先を見てきました。

もしあなたが塾講師から他業種への転職を検討しているなら、このような言葉をきいたことがないですか?

それは、「塾講師は転職において潰しがきかない」ということ。

塾講師は学校の教員と違って、専門免許を持っているわけでもなくどちらかというと職人的な傾向が強いですよね。

なので、一般の会社では相手にされないなんてよく言われているようです。

実際のところは私にも結論はわかりません。

一方でそんな手厳しい言葉とは裏腹に、毎年のようにお世話になった上司や同僚、後輩が次々と転職していきます。

それくらい塾講師は転職への意欲が高いと言えますね。(ブラックなところが多いので当たり前ですが!)

私の知人の講師と同じように、現在塾講師で他業種への転職を考えている人に向けて、ここでは私が実際に見た転職先例を紹介します。

なぜ転職する塾講師が多いのか

塾講師(正社員)は中途半端な覚悟で定年までできる仕事ではありません。

大手の学習塾に働いている場合、塾講師の進むべき道は

  • 管理職(マネージメント)につく
  • 人気講師としてピンでやっていく

のどちらかしかありません。

そもそも勤務時間も不規則で激務薄給な仕事なので、とても管理職にもでならない限り、(体力的・経済的に)40代や50代でできる仕事ではないです。

また人気講師としてピンでやっていくのも厳しい。

運にも恵まれる必要があり、人気講師として莫大な年収を確保できるの1パーセント未満の一握りの講師です。

そんなネガティブな背景があるので、塾業界に全てを捧げる覚悟のできている人でない限り、ほとんどの塾講師は転職を経験することになります。

塾講師の転職先ランキング

一般的に、塾講師は転職市場で需要が多い職業ではないようです。

理由としては、以下が挙げられます。

  • 職人的気質が強いため、潰しがきかない
  • 専門資格を持っているわけではない
  • 変わり者が塾講師になることが多い

一言でいうと、汎用性の極めて低い職業であると言えます。

ただし、今まで私は10年間で数十人の転職を見てきたので転職は普通に可能です。

第1位:塾講師から学校教員(教師)

私が見てきた人たちの中で、約3分の1は塾講師をやめて教師になっています。

学校教員の方がはるかに待遇が良く、生活も規則的です。

また、勉強だけではなく生徒の生活指導にも当たることができます。

特に一番多い理由は、営業をしなくていよいということ。

塾業界は、半分が講師、半分が営業マンです。

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そこで、

  • 塾講師の待遇に不満な講師
  • 受験指導ばかりに疲れてしまった講師
  • 営業が向いていない講師

たちは、進んで学校教師になろうとします。

学生時代に教員免許を取っていれば、テストさえ受ければすぐになれますね。

一方で、教員免許を持っていない講師も多いのが実際のところです。

通信大学で1年〜2年ほどかけて免許を取り、教員採用試験や私学の採用試験を通過して教師になっている人が多いです。

教師も年齢にうるさい職業なので、最低でも30代半ばまでの転職を目指しましょう。

私の友人の講師も学校へ移っていきましたが、授業が圧倒的にわかりやすいと評判のようです。

塾講師から学校教員になると、ストレートで教師になった人よりも授業が分かりやすいため、人気になれるようですね。

第2位:塾講師から不動産会社

約10人ほど、不動産会社に就職する塾講師を見てきました。

不動産会社は営業マンが常に不足していて積極採用しているので、体力に自信がある塾講師はぴったりマッチするのです。

塾講師をやっている中で営業的側面が面白くなり、もっと営業成績が給与に反映されるところに行きたいと思う塾講師が多いようです。

私の後輩の中にも不動産会社に転職をし、年収400万→年収700万まで上がっている元講師もいます。

不動産営業も激務なのはもちろんですが、塾講師よりも実力が給与に反映される業界です。

教育にこだわらないのであれば、確実に給与が伸びるはずですよ。

第3位:塾講師から教育系の人材派遣サービス会社

塾講師から、教育系の会社へ就職する講師も多いです。

特に私が見てきたのは、教育系の人材派遣サービス会社へ転職する人たち。

教育に関心を持っているものの、現場ではなく派遣講師のマネージメントとして教育に携わりたいと考えたようです。

大手だと学研、またそれに準ずる会社に就職している同期もいたので、割と需要はあるようです。

第4位:塾講師(雇われ)→塾講師(独立)

独立する人が多いのも塾業界の大きな特徴です。

今までに5人ほど独立する塾講師を見てきました。

個人塾を開いて自らテナントを借りて、自ら営業をし、利益を自分のものにする。

成功すれば1000万円を超える年収になる可能性もありますが、独立するにはまずは自己資金が必要です。

そこで、私の印象ではお金がある程度たまった40代前後から独立する人が多いですね。

学習塾で中間管理職として営業や経営を学び、さらに上の役職につくのではなく、そのノウハウを独立に活かす講師も一定数います。

塾講師の転職するときの年齢は?

塾講師から他業種へ転職する場合、早ければ早いほど良いのはいうまでもないようです。

私が見てきた中で多い順に並べると、

  1. 20代後半
  2. 20代前半
  3. 30代前半
  4. 30代中盤

となります。

20代後半が約3割くらいの印象で、マックスが30代中盤です。

30代後半や40代になると転職はなかなか難しいので、塾業界に骨を埋める覚悟で仕事をする人が多いです。

もし転職を検討しているなら、どんなに遅くとも30代半ばまでには行動に移しましょう。

塾講師の転職まとめ

塾講師の転職自体は、有利ではないけれど普通に可能というのが現場で見てきた私の印象です。

塾業界で働いていて日々思うのは、この(塾)業界は特に人を選ぶ業界であるということ。

塾業界は合う人と合わない人の差が本当に激しいので、もし実際に働いてみて、「私は塾講師が合わない!」とわかったら即行動するべきです。

他の業種はもちろん、塾講師の転職も例外ではなく早ければ早いほど良いのはいうまでもありません。

いつまでも考えていると、塾講師として行きていく以外の選択肢がどんどんとなくなってしまいます。

まずは最大手のリクルートエージェントで気になる案件を探して、できるだけ早く転職へ向けて行動していきましょう。

リクルートエージェント
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