塾講師

【体験談】塾講師(正社員)の年収はどれくらい?食べていけるのか?

こんにちは、現役塾講師のはやてです。

私は新卒で塾業界に就職し、約3年ほど勤めました。
(現在は塾・予備校で非常勤講師をやっています)

これから塾業界に入っていこうという方が一番気になるもの。

それは言わずもがな学習塾講師の『年収』ですよね?

グーグルで「塾講師 年収」や「塾講師 年収 平均」で検索していると、300万だの500万だのいろんな年収が出てきますが、どれを信じたらいいかわからないもの。

割と無責任に塾講師の平均年収を書いているサイトも多く、内心、『そんなにもらえねえよ!』と呟きたくなる結果ばかりでした。

私の当時の年収も含めて、今まで見てきた塾講師の年収を一挙赤裸々に公開します。

塾講師の給料の特徴

まず、具体的な金額に入る前に塾講師の給料の内訳を見ておく必要があります。

結論から言うと塾講師は、

もともとの基本給が低く、みなし残業代で給料が底上げされている

と言えます。

これはどの塾でもだいたい同じ感じですね。

塾講師の平均的な勤務シフト
  • 平日:13:00〜22:00
  • 休日:10:00〜22:00

※塾によって1時間前後差があります

平日は昼から10時、休日は朝から10時になっています。

もちろん、生徒たちは10時前に帰るので一部の塾を除けば毎日残業が必然的に発生してしまいます。

そのため、基本給は低く、残業前提で給料が設定されていると思ったほうがいいですね。

また、塾業界自体ボーナスが弾んでいるところはほとんどないので、賞与にはあんまり期待しないほうがいいですよ!

塾講師(正社員)の年収(給料)例

具体例①:私(新卒塾講師)

私は新卒で関東の大手塾に勤務し、約3年ほど勤めました。

その時の平均的な給料は、毎月23〜25万円(額面)でした。

特定を避けたいのでぼかしますが、

  • 基本給:10万円後半
  • みなし残業代:残り

といった感じで、例に漏れず残業代で底上げされていました。

ボーナス(賞与)は、約1ヶ月が夏と冬に支給されていたので、それをプラスしてだいたいの年収がわかるはずです。

また、塾講師は春夏冬の季節講習に残業時間がマックスになる(早朝から10時まで)ので、その月はいつもより数万円給与が多かったですね。

ざっと年収300〜350万円あたりでした。

これを低いと見るか高いと見るかは、あなた次第ですがほとんどのお金を残業で稼いでいるので、実際の労働時間はかなり長いですね・・・

時間を使ってお金を稼ぐ

これが塾講師のお金の稼ぎ方だと思ったほうがいいかも。

具体例②:教室責任者(教室長)の場合

当時の私の直属の上司といつも給与の話をしていたし、明細を見せ合っていました。

これは塾にもよると思います。

役職手当が私の給与に上乗せされて、だいたい50万前後くらい私よりも年収が高かったです。

ただ、勤務時間は私よりもさらに多かったので時給にしたらほとんど変わらないはずです。

具体例③:課長クラス

私の上司の上司、課長クラスになると、年収500万円ほど行くようです。
(※俺でこれくらいやぞ!と見せてくれました(笑))

内訳は、役職手当・ボーナスで上乗せされている感じですね。

このクラスになっても基本給は20万半ばくらいだったので、基本給が伸びにくい業界のようです。

具体例④:教室長(他塾)

同じ塾ばかりだと、情報が偏ってしまうので他塾も。

私のアルバイト時代に、よくしてくれた教室長が当時給与明細を見せてくれました。

彼は30代前半で額面500万円稼いでいました。

ただ勤務時間は圧倒的に長く、月に1回しか休みを取ってなかったですね。

どの塾でも勤務時間でお金を買っていると言えますね。

実体験からわかる塾講師(正社員)の平均年収

上で紹介してきたケースはあくまで少しのサンプルなので、信ぴょう性は高くはないです。

一方、どちらも首都圏(関西圏)の大手塾での話なので他もあまり変わらないとも言えます。

年齢別塾講師の平均年収

20代:350〜400万

30代:450〜550万

40代以降:役職による

※40代以降は役職者が多く、役職に依存します。

実力やその会社の景気に左右されますが、概ねこんな感じではないかな?

塾業界は平均年齢がとにかく低い業界なので、40代以降はサンプルが少なくなります。

40代で取締役をやっている人もいれば、教室責任者どまりの人もいるため一概には年収を出せません。

結論:塾講師一本で食っていけるけど、食っている時間がない

塾講師の年収は、他の業界よりも高いわけでも低いわけでもない。

THE・平均年収業界=塾講師です。

結論から言うと塾講師一本でも贅沢しなければ食べていけるし、家庭を作ることもできます。

一方で、労働時間(時給)でお金を稼いでいるようなものなので、皮肉ですが「食っている時間がない」のです。

塾講師(新卒正社員)として働いてみた結果、死ぬほど激務薄給だった話こんにちは、はやてです。 私はこのブログでいろんなカテゴリーの記事を書いていますが、その中でも特に熱く語ってしまうのが塾業界。 ...

基本週6勤務+講習時は朝から深夜まで+残業前提はどこの塾でもだいたい同じです。
(数少ないですが、ホワイト塾も存在しますよ!)

私自身いろんな思いがあってやめることにしましたが、子供好きで職人気質の人に向いている職業だと言えます。

実際にところ適性の有無は勤務してみないとわからないので、興味があるなら飛び込んでしまいましょう!

また塾業界は特に会社によって当たり外れが大きいので、事前情報をがっつり集めてから応募することをオススメします。