塾講師

塾講師(新卒正社員)として働いてみた結果、死ぬほど激務薄給だった話

こんにちは、はやてです。

私はこのブログでいろんなカテゴリーの記事を書いていますが、その中でも特に熱く語ってしまうのが塾業界。

理由は簡単、私はかつて大学卒業と同時に塾業界に参戦したからである・・・

大学時代にアルバイトをしたり、漠然と教育業界に興味があったりする人は一度は就職先として考える学習塾。

結論から言うと、生半可な気持ちで足を踏み入れて良い世界ではありません・・・

実際に約3年働いた私が主観的に塾業界のヤバさについて語ります。

一言でいって、「塾講師はきつい」お仕事です。

①不明瞭な給与形態

私が入社して一番嫌だったのがこれです。

給与形態があまりにもわかりづらすぎる(ごまかしてばかりな)点。

入社説明会では給料は月25〜27万円くらいになると言われていたので、

「そこそこいいんじゃないかな?」

と軽い気持ちで就職してみたら、驚きの事実が。

基本給は、10万円代半ばで残りは全部みなし残業手当でした!

つまりみなし残業が約10万円もあるということ。

働けど働けど、規定の給料以上にもらえることはなく、無給感覚でボロ雑巾のように使われる羽目に。

色々あって後ほど弁護士に相談したのですが、これは完全なる労基法違反でした。

みなし残業は全給料の何割とか、事前に詳しい説明や同意が必要とか細かい決まりがあります。

私の会社はそれを完全に無視していました。

結局は退職時に未払いの残業代を請求してやりました。

【体験談】弁護士に依頼して、会社に未払い残業代を請求してみた結果・・・こんにちは、はやてです。 私の勤めていた会社(学習塾)は超絶ブラック企業でした。 特に、みなし残業代(制度)の悪用がひどかっ...

②正社員なのに寸志レベルのボーナス(賞与)

塾業界全体に言えることですが、塾の正社員はボーナス(賞与)がかなり少なめです。

これは私の関わった会社だけではなく、どの会社でもある程度同じ状況の模様。

私は約3年、正社員として働きましたが、ボーナスが月の給与を超えたことは1回しかありませんでした・・・

↑でも書きましたが、塾は見た目の給料(年収)はそこそこいい感じです。

年収の平均は400万前後とのことで、悪くはない結果になってます。

ただ、ほとんどの会社がその年収の多くを残業代で補っているのです・・・

他の業界の同年収と比べても、勤務時間が雲泥の差。

かたや基本給やボーナスで年収の底上げをしている、かたや激しい時間外労働で補っている。

会社によりますが、この事実も割とスタンダードだったりします。

③鬼のような時間外労働(残業)

塾業界の最大の敵は時間外労働です。

早出・残業・休日出勤なんて当たり前。

なぜそんなことをするのか?

基本的には、生徒数を増やすために営業をするからです。

その他、雑務も山のようにあります。というか授業よりも雑務がメインだったりします。

時間外労働の理由
  • 生徒数を増やすためのポスティング
  • 保護者の都合に合わせた保護者面談
  • テスト対策補習(無給)の日曜出勤
  • 営業電話をかけるため
  • 保護者会の準備

挙げればきりがないですが、業界の空気としては残業がスタンダードです。

残業ありきで業務量や営業目標が全て設定されています。

以下はブラックバイトの記事ですが、正社員はこんなもんじゃないのがぶっちゃけです。

塾講師はブラックバイト?講師歴8年の私がガチ体験談を公開!

一番今まできつかったのが、クリスマス出勤です・・・

その年のクリスマスは日曜日だったので、休みだったのです。

私は当時4年付き合っている彼女と会って、ありふれているけれど楽しいクリスマスを過ごすはずでした。

ただ私の教室は生徒数が足りていなかったため、上長にクリスマス出勤を命じられました(笑)

しかも何をしたか?

それは、5時間にわたるポスティングです。

寒い中、彼女とも会うことができずに、一人虚しくマンションを回ってポスティングをする。

正直、なんで生きているのかわからなくなりましたね、その日は。

(彼女は優しくて、昼から行くはずだったレジャーランドに嫌な顔せず夜から行ってくれたんですが・・・)

これは一番ひどい例ですが、急な休日出勤は普通だと思った方がいいですね。

塾講師はラクではないけど、激務具合は働く塾で決まる

私がかつて新卒正社員として就職した学習塾は、関東圏の大手塾です。

生徒数を急激に伸ばして今では大手となった塾ですが、裏ではこんな悲惨な労働を強いられている従業員がいます。

正直、「健康で文化的な最低限度の生活(生存権)」を営めていなかったような気がします。

塾業界に正社員としてちゃんと勤められるかどうかは「どの塾で働くか」、これで全部決まります。

私は今現在、関東圏の別の塾で働いていますが、

  • 基本給が高い
  • 残業代が全て出る(しかも残業が少ない)
  • 生徒の学力を伸ばすことが全てのような空気
  • 過度な営業がない
  • 休日出勤はほぼなし

という理想的な環境で働けています。

基本はまったりだけど、しっかりとした信頼を保護者から勝ち取っているそこそこ有名な塾です。

保護者からもらう授業料も業界内では高いけど、生徒数を伸ばしている塾です。

働くべきではないブラック塾の特徴

正社員として塾講師になる場合は、その塾の空気を絶対にしっかり感じましょう。

以下私がやばいと思ったブラック塾の特徴です。

  • 体育会系
  • 精神論を全面的に出している
  • 保護者が払う授業料が格安
  • 給与体系の説明がない、詳しく説明してこない
  • 急速に業績を伸ばしている(教室を増やしている)

真っ当な塾はどうやって生徒数を伸ばすと思いますか?

この中で確実にチェックして欲しいのは、生徒数

それは、「生徒の成績を伸ばして口コミで広がる」ことです。

にもかかわらず、短期間で業績を伸ばしている場合は安い労働力で過度の営業をしている可能性が高いです。

他にもやりがいとか生徒への愛情なんてことを掲げている塾はやばいですね。

そんなものは働くこととは関係ないし、やって行く中で勝手にそういう思いは募るものです。

会社に強要されたり、教え込まれる必要は皆無です。

以上、私の正社員(塾講師)体験談でした。

他にも塾講師系の記事を書いているので、ぜひ参考にしてみてくださいませ。

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