こんにちは、現役塾講師のはやてです。
この記事では「塾講師のアルバイトってぶっちゃけどうなの?」にクソ真面目に答えていきます。
私は大学1年生から塾講師のバイトをやっていて、その後約8年間を塾・予備校に捧げてきました。
今も変わらず続けているので、塾講師という仕事の明るいところと黒いところを全て知っているつもりです。
どんなバイトでも事前に知識を持って応募すべきですが、それは塾講師も同じです。
「塾講師って時給いいんだって!」というだけで応募すると、予想だにしていなかった憂き目を見る可能性もあります(笑)
塾講師は確かに稼げるアルバイトであることは間違いないですが、他のバイトと大きく違う点もあります。
この記事を全部読むことで、塾の先生についての大まかなイメージがつくようにしているのでバッチリ知識を蓄えておきましょう!
Contents
塾講師ってどんな仕事をするの?
塾講師と一口に言っても、大きく分けて2つの働き方(求人)があります。
集団指導(グループ指導)講師
塾講師と聞くとどんなイメージを持っていますか?
はい、おそらくほとんどの人が黒板に向かって十数人の子供たちを相手に授業をする図が思い浮かぶはずです。
これは、集団授業(グループ授業)のイメージですね。
基本は、黒板やホワイトボードのある部屋で10人-20人前後の生徒相手に授業をします。
学校の授業の、生徒が少ない(半分)バージョンと思ってもらえれば大丈夫です。
- 黒板・白板を使って授業
- デビューするまで厳しい研修がある
- 時給が良い
- 学校の先生を目指している人に最適
ざっくり書くとこんな感じです。
デビューまで時間がかかるけれど、デビューした後は今までになかったスキルが身につきます。
個別指導講師
イメージしやすいのが上で説明した集団指導講師だと思います。
ただ、今は集団授業以上に求人が出回っているものがあります。
それが、個別指導講師の求人です。
個別指導は塾によって違いますが、基本的には1:1または1:2の少数の生徒相手に授業をします。
家庭教師は生徒の家に先生が出向きますが、塾に先生がいて、生徒が通ってくる感じです。
先生が真ん中にすわり、両脇に生徒を座らせ、質問対応や新しい内容を教え込んでいく形になります。
- 黒板・白板は使わない
- すぐにデビューできる
- 質問対応やテキストの解説がほとんど
- 高校生を担当することがある
と言った特徴があります。
どれくらい稼ぎたいか、将来どうなりたいかで集団(グループ)と個別のどちらをやれば良いかは大きく変わってきます。
ちなみに私はどちらも経験していますが、集団指導をメインでやってきました。
集団と個別のどちらをやろうか悩んでいる人も多いはずです。
詳しくは以下の記事を読んでみましょう。
塾講師の時給・給料は?
「仕事をするぞ!」と意気込んだ時に一番モチベーションになるのは、当然お金(時給)ですよね?
これも集団指導と個別指導は大きく変わってきます。
- 個別指導の時給目安:1000-1500円
- 集団指導の時給目安:2000-3000円
塾によってまちまちですが、相場はだいたいこれくらい。
正直、時給だけ見ればかなりおいしくないですか!?
首都圏のバイトはだいたい1000円から1000円ちょっとが相場ですから、大幅に超えています。
時給が高いからと言って、「よっしゃー!じゃあ速攻応募だ!」とあせってはいけません。
塾講師の良いところばっかり語っていてもあなたをだますことになるので良い気分はしません!
あくまで私のブログでは現場の生の声をお伝えすることが重要と考えます。
給料払いの悪い塾に引っかからないために、以下の記事で塾のブラックさを感じ取ってみてください。
特に給与の支払い方については参考になります!
塾講師の服装は?ドレスコードは?
飲食店や居酒屋などのアルバイトは制服を支給されて、勤務先で制服に着替えることが多いですよね。
ただ、塾講師の服装は大きく分けて2つに分かれます。
制服が支給される場合
塾講師も制服が支給される場合があります。
基本的には「白衣」であることが多く、9割が個別指導専門塾になります。
個別指導専門塾は大学生のアルバイトの先生が多いため、帰り道に気軽によって働いてもらうという意図で上に簡単に着ることができる制服を貸していることが多いです。
「自分で用意するのが面倒だ!」という場合は、求人の服装欄に目を光らせておくべし!
スーツを自分で用意する場合
集団指導しかやっていない塾は、自分でスーツを用意する必要があります。
また、集団指導と個別指導を併設している塾もスーツが基本です。
女性の場合だと、オフィスカジュアルが認められている塾もあるので求人情報をしっかりチェックしましょう。
じゃあどんなスーツを選んだら良いのか?
アルバイトで塾講師をしてお金を稼ぎたいだけなのに、高いスーツを買う必要は全くないですよ。
オススメは「イオンや西友の安くて丈夫なスーツ」です。
値段は安いのにそこそこ見栄えも良いので、かなりオススメです!
アルバイト先は大手塾を選ぶ?個人塾を選ぶ?
初めて塾講師をやる場合、大手の塾を選ぶか小さめの塾を選ぶかは賛否両論あると思います。
私のオススメは、大手の塾で基本を教わることです。
大手塾のメリットはやはり、徹底した研修です。
チョークの持ち方、板書の仕方から始まり、各科目の指導法、発問・指名の仕方、入試問題の解説方法まで幅広く教わることになります。(ただし、個別指導の場合はいきなり授業を持たされることが多いです。)
今の段階で自分の授業に自信があって、自分のやり方で自由にやりたいという人がいれば個人塾でも良いのですが、やはりはじめはマニュアルに頼って授業の型を学んだ方が良いです。
私は塾講師をやるまでは、
- 人前で話すのは超苦手
- 滑舌が悪い
- 黒板なんか使ったことがない
- 要領が悪い
と何の取り柄もなかったのですが、はじめ選んだ大手塾で基本をみっちり教わったので、「〇〇先生がいなかったら勉強を好きになっていませんでした!」と言われるくらいにはなれました。
特にこだわりがない人はまずは大手の塾で基本を学んでみることをお勧めします。
「どの塾・教室で働くか」がなによりも一番重要
さて、一番伝えたいのはここからになります。
先ほどブラック塾の話を軽くしましたが、どの塾で働くかが一番重要です。
良い塾で働けると、教えることや子供が好きな人にとって塾講師は天職です。
- 生徒指導に集中できる
- 保護者や生徒に心から感謝される
- 時間外労働がない
- 高時給で働くことができる
- 人間関係が良好
- 研修制度が充実している
挙げればきりがないですが、充実しながらお金を稼ぎ出すことができます。
一方で、労働環境が劣悪な塾も数は多くありませんが普通に存在します。
あなたは正社員ではなくアルバイトで塾講師をしたいと思っているので、やるべき最優先は塾講師ではないはずです。
せっかく塾講師という新たな世界に飛び出すわけですし、充実しながらも効率よくお金を稼ぎたいですよね?
もし塾に勤務してみて、
- (給与のつかない)時間外労働がある
- パワハラ・モラハラが横行している
- 精神論ばかりが目につく
- 聞いていた労働条件と違った
- 教室長が明らかにおかしい
というサインに気付ければ、その職場はすぐにやめましょう。
講師にとって条件の良い塾はいくらでもあるので、1つの塾にこだわらない方がいいですよ。
実際に「塾講師」として働いてみよう
私は大学に入った時に、とにかく何かアルバイトをしようと思い立ちました。
そして一番初めに頭に浮かんだのが、「塾講師」でした。
引越し、飲食、アパレル、情報・通信、イベント・・・・
挙げればきりがないくらいバイトはありますが、それでもとにかく塾講師がやってみたかった。
この記事を読んでくれてみるあなたも同じなはず。
塾講師は、自分にハマれば充実しながら効率よくお金を稼げる仕事です。
3年間指導した生徒が合格した時に、
「本当に先生でよかった、ありがとう」
と泣きつかれたこともあります。
授業はもちろん、生徒と話している時、生徒が受かった時など充実を覚えるタイミングが無数にあります。
また少なくともお金に関しては、間違いなく他の普通のバイトよりも上ですよ?
「ブラックなんじゃないか」「辛いんじゃないか」と思うかもしれません。
ただ、それは他のバイトも全く同じですよね。
「塾で働いてみたい!」と思ったフィーリングを大事にして、是非一度働いてみることを私はお勧めします!