学習塾・予備校

【小・中学生】塾はいつから通わせればいい?オススメの通塾時期を教えます

塾に通わせる時期は家庭によって大きく違います。

中学受験をさせたくて小学1年生から始めさせる親もいれば、6年生の受験期だけ通わせる親までまちまちです。

もちろん一切塾に通わずに合格を勝ち取るお子さんもいますよね。

また、塾通いをさせる保護者の人と普段話していても、

  • 「そろそろかなと思って入塾しました」
  • 「〇〇さんとこも入るみたいだし、一緒に通おうと思って・・・」

と明確な理由なく通わせ始める方が多いのが実際のところ。

学習塾は非受験学年でも、月謝が50万円ほどになることもザラなので、ここでは最も効率よく始める時期について紹介していきます。

できるだけ安く、効率の良い時期に始めるのがコツですね!

塾に通う時期を間違えると塾に通う意味がない!?

塾に通って成績が伸びる生徒さんってどれくらいいると思いますか?

私は約10年ほど現場で教えていますが、

伸びる生徒が4割、変わらない生徒が4割、下がる生徒が2割

くらいです。

これは子供達の模試結果から分析して、実際に出してみた数値です。

もちろん誤差はありますが、塾に通って伸びる生徒が約半分しかいないというデータですよね。

その理由としては、

  • 保護者がなんとなく塾通いをさせてしまう
  • 子供の性格がそもそも塾に向いていない
  • 通塾時期が遅すぎて手遅れになっている

主にこの3つのどれかに該当します。

特に、「通塾時期が遅すぎて手遅れ」というのが一番多くて、

  • 中学生の定期テストで50点を切っているのに、中3から進学塾に通う→絶対伸びません
  • 学校内容しかやったことがないのに、小6から中学受験目的で通塾させる→中学受験は特殊な受験です

分かりやすい例ですが、本当にこういうパターンが多いです。

普段全く勉強してなかったのに、急に塾に通わせて勉強をさせるというのは大抵学力的にも習慣的にも失敗に終わります。

子供はきっかけがないと勉強をしないので、例えば今流行りのこういったサービスを使って速習で勉強することも一つの手です。

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塾を利用する3つの状況

中学受験をする場合

私立や一貫の中学受験を検討している場合、効率小学校の内容だけでは到底足りないので、その2〜3倍の内容の学習をしないといけません。

私立中学校を受験する

大手の学習塾を始め、ほとんどの塾では中学受験に向けてカリキュラムが始まるのは4年生からです。

算数を例にすると、

  • つるかめ算
  • 差集め算
  • 面積図

などの、学校では扱わないけれど、中学受験頻出の内容は4年生からカリキュラムに組み込まれています。

国語も長めの論説文・小説文を読む練習を4年生から始めていきます。

逆に小学3年生まではほとんどの塾では「キッズコース」として、補習レベルの内容しか扱いません。

そこで、中学受験を検討している場合は小学4年生から通塾することを私はお勧めます。

受験は4科目勝負なので、理想的なのは小学4年生から算国理社を習っておくことです。

公立(国立)中高一貫校を受験する

一昔前は中高一貫校はそこまで難しくなかったのですが、今ではかなり難関になってきています。

生半可な学力ではまず受からないと思った方が良いです。

私も一貫校対策のクラスを普段受け持っていますが、塾のカリキュラム的には5年生から一貫校対策が始まります。

一貫校を受けるには2パターンあって、

  1. 私立中学校受験クラスにいながら、一貫対策もする
  2. 一貫校だけを受験する

のどちらかを選択することになります。

中学受験をする場合は、↑で紹介したように4年生からがベストです。

一貫校のみを受験する場合はカリキュラムがどの塾でも5年生から始まるので、通塾自体はそこからで大丈夫ですが、それまでにある程度の学力をつけておく必要があります。

高校受験をする場合

高校受験は中学受験ほど、内容も広くないし、短期間集中で合格を勝ち取ることができます。

基本的にどの塾でも、中学3年生からの1年間でかなりの量を扱い追い込みをかけていきます。

その土台を作るのが、中学2年生です。

英語・数学の主要科目(時間がかかる科目)は、中2の内容を土台にして、中3内容に入っていくものばかりです。

例えば、数学の関数英語の不定詞・動名詞

どちらも入試頻出の合否を分ける単元ですが、2年生の内容を3年生で発展させて深く扱っていきます。

月謝はかなりかかってくるので、

金銭的な余裕があれば中2から、なければ中3から通塾するのがベターです。

集中力や土台のしっかりしている生徒であれば、中3から偏差値を10以上上げることも難しくない一方、勉強への意欲や基礎が不安であれば中2から通わせないと間に合わなくなります。

※偏差値70以上のトップ校を狙うには、中学1年生から専用のコースに通うことを強くお勧めします。(出題される問題のレベルが著しく異なるため)

補習目的で塾を利用する場合

補習目的で塾に通わせる場合は、子供の苦手な科目が目立ってきてしまったタイミングがベストです。

小学生なら、学校のテストで80点を下回るようになってきた。

中学生なら、定期テストの点数が60点を下回るようになってきた。

こういう状態になったら、補習目的で塾に入れることをお勧めします。

小学生なら受験をする子たちがいないクラス、中学生なら定期テスト対策に力を入れている塾を選ぶと効果が早く出てきます。

受験学年になれば、情報量・授業の質・テキストなどの理由から進学塾へ通わせた方が絶対良いので、補習塾は非受験学年の苦手潰しという意識で利用すべきです。

周りの家庭に惑わされないことが重要

学習塾で指導していると、「友達が入っているから」という理由で通塾を始める家庭が一番多いです。

正直な話として、

  • 基礎も良くできているし、まだ通わなくて良いのに・・・
  • ここまでひどくなる前になんで通わなかったんだ・・・

と焦って早く通塾したり、もう手遅れだったりする生徒が多いのが事実です。

生徒によっては、「塾に通わなくても十分合格するはず!」と思えるような子たちもいます。

塾なしで学力を上げるサービスも今の時代かなり進んでいますしね。

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この記事を参考にして、通塾時期を検討してもらえれば嬉しいです。